どんな会社?!
2016年の夏のある日、私が現場事務所に出向していた時のことです。外では35℃を超える酷暑、しかも建築現場には鉄筋がありますから鉄筋の周囲は50℃はあるのではないかと感じられるくらい、まさに灼熱の状態です。
私はいつも通り、室内の現場事務所でひたすら施工図を描いていたのですが……。
確かに、屋外の現場で職人さんたちはヘルメットを被り、汗びっしょりになって働いていますが、一方で、私たちはエアコンの効いた現場事務所で図面を描いているのですから、そう仰る気持ちも良く分かります。
でも……
「自分は施工図を描く仕事だから仕方ない」
と開き直って、目の前の施工図面にのみ対峙している自分がいました。
そうです。その頃は未だ現場の職人さんと上手くコミュニケーションを取れずにいたのです。
それは、納め方がとても難しい、言わば難易度の高い施工部分です。こういう時こそ分かりやすい施工図面が必要になる訳ですが、表現の仕方次第では、かえって混乱してしまう様なデリケートな部分だったのです。
私は図面に必要な情報を全て反映し、現場の職人さんに依頼をしました。
しかし、スグに現場から問合せがあったのです。私の図面の描き方が適切ではなかったのか、図面から意図が伝わらなかったんですね。
この時、現場の職人さんにこう言われたのです。
「我々 職人は君の図面を頼りに施工しています。だから、納まりが難しくて悩むようなことがあれば、一人で悩んでも仕方ないから相談して下さい!良いモノをつくるには皆で力を合わせましょうよ!」
私は勘違いをしていたのかもしれません。私の仕事は、図面を描くことだけではなく、職人さんに正しく施工できる様に伝えることだ!と、この時、改めて気付かせていただいたのです。
万が一ミスが発覚すれば、材料が無駄になるだけでなく、何時間もかけた工事が徒労に終わり、この灼熱の環境下でやり直さなくてはなりません。そんな負担を職人さんに強いることはできませんよね。
そうです。コミュニケーションが大切なんです。もっと自分がしっかりしないと…と痛感しました。
以降、現場内のコミュニケーションも大切にしています。
図面で伝えることが難しい場合は、図面だけに頼らず、担当者とFace to Faceで意志疎通を図り、しっかりと伝え、伝わるように意識を変えることができました。
現場では、私たち一人ひとりが河村建設の代表だ!という気持ちで仕事をし、職人さんとの人間関係をしっかりと構築しています。
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